一般社団法人久米島の海を守る会
田場 俊之
田場 俊之
一般社団法人久米島の海を守る会は、ここ10年、20年の間に急激に生き物が減少している島の環境に危機感を覚え、「久米島の豊かな自然を次世代にも引き継ぎたい」という思いに賛同した地元事業者(現在は11団体)により結成され、2010年より活動を開始し、海やサンゴの保全に関する啓発活動・環境教育、ビーチクリーン、赤土等流出防止に関する活動を行っています。
赤土等流出防止に関する具体的な活動は、グリーンベルト植栽、海域での赤土等堆積量調査(モニタリング)や赤土等流出に関する環境教育を行っています。
赤土等堆積量調査は、WWFをはじめとするプロジェクトチームが展開していた「久米島応援プロジェクト」から引き継ぎ、2011年より当会で実施しています。儀間川河口海域での調査は今年で32回目となり、継続した活動を行っています。儀間川河口海域のほか、島尻湾海域、字鳥島周辺海域でもモニタリングしています。
グリーンベルト植栽は、以前はベチバーで実施しておりましたが、近年はアカバナー(ハイビスカス)、クワンソウで行っており、昨年までに約3000本のアカバナーをグリーンベルトとして植栽しました。このほかにも、活用しやすい植物を使ってのグリーンベルトができないかと試行も始めています。
これらの活動を評価頂き2021年に沖縄県より環境保全功労者として表彰をいただきました。
この度のKANASANプロジェクトの業界枠を超えた協力による環境・文化保全活動に関し共感を覚えると共に、ご参画の皆様と共に沖縄の環境保全に対し尽力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。